年末年始はインドに行くことにした。ムンバイで起こったテロ事件がショックだったけれど「これからの1,2ヶ月は大丈夫だ」とたかをくくっている。なぜならこの程度大きな事件を起こすためには相当な準備が必要だろうと。 因みにチケットを購入した時にびっくりしたのは燃料サーチャージ(fuel surcharge)である。もちろん新聞などで話題を見聞していたが、その金額にびっくりした。 昔はよく青山通りにある紀ノ国屋スーパーに買い物に行った。二階に渡る広々した売り場面積と他のスーパーであまり見当たらない食料品は最大の魅力だった。6年ほど前にスーパーは狭い仮店舗に移って、元の場所は更地になった。開発になぜこんなに時間かかったのか不思議だが、この間その辺を歩いていたら、スーパーが元の場所に戻ったことに気付いた。 元の場所とは言え、新店舗は極普通のオフィスビルの地下一階でとても狭くて、強いて言うと仮店舗のままだ。棚と棚の間はショッピングカート同士は随時接触しそうになる。悲しいことに僕が一番好きだったパンのコーナーもすごく圧縮されて、毎回買っていたパンは姿を消した。 新しく登場したのはフランスの麦を使ったクロワッサン。とても美味しそうだったが値段を見てびっくりした:299円。そう言えば世界市場での麦の高騰によって巷のパン屋も軒並み値上がりした。しかしピーターは納得できない。 知り合いに尋ねたところ麦などの原料費と光熱費を合わせても売値の15%に満たない。 つまり値段が100円のパンに対して本来の原料代は15円だけだ。だから麦の値段は倍になったとしても30円で、元より15円増えることになる。この場合の新しい値段は115円で15%の値上である。ところが巷のパン屋で30%以上の値上げが行われたような気がする。 更に言うと国際市場で麦価はこの3ヶ月間でドルベースで40%程度値下がりして、ドルも円に対して15%程度値を下げたのだ。日本円で計算すると麦価はほぼ元に戻った結果になる。フランスの麦だとユーロベースなので円に対して25%も値下げしてしまった。 国際市場での石油の価格は最高値の 1/3 になっている。もはや燃料サーチャージに正当な理由は無くなったのではないだろうか― と朝御飯のおにぎりをもくもく食べながら考えている。
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