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☆グーグル

(2015.03.19)

 先日、こんな記事を読んだ。

 『政府が、ICT(情報通信技術)分野で世界的影響力を強める米グーグルに対抗する戦略づくりを進めていることが分かった。官民一体でグーグルに対抗できる環境を整えることで新産業を生み出し、成長戦略につなげる狙いがある。

 政府は、〈1〉グーグルに対抗しうる企業の育成・支援に向けた取り組み〈2〉グーグルによる市場独占を防ぐための法規制のあり方〈3〉ICTサービスの利用履歴などの個人情報保護に向けた方策――をテーマに、今夏をメドに戦略の方向を固める。

 戦略策定に向け、経済産業省は昨年10月に「データ駆動型経済社会における競争政策を考える懇談会」を非公開で設け、工学、法学などの学識経験者4人の委員による検討を進めてきた。4回目の会合を開き、業界関係者から意見を聞いた。

 グーグルは、世界の検索エンジンの市場占有率(シェア)が60%、スマートフォンの基本ソフトウェア(OS)のシェアは78%に上る。膨大な電子データ「ビッグデータ」を蓄積し、欧州でも市場独占への警戒感が広がっている。』

 この記事を読んで嬉しかった。日本政府もやっと目が覚めた!一昨年ロシアの研究所の招待でモスクワを訪れた。招待者はYandexであった。皆さんにとってあまり見慣れた名前ではないと思うけれど、ロシア版Googleである。中国にもだいぶ前からBaiduという中国特有のサーチエンジンがあり、韓国も同様だ。

 アメリカなどの情報機関はもちろんYandexやBaiduなどの情報をしっかり把握していると思われる。だからこれらは秘密保護の為ではなく、経済的に重要である。インターネットによって発生する莫大な広告料。そのほとんどはGoogleやYahoo、FacebookやYouTubeなどのアメリカの企業に流れている。技術大国日本としては本当にもったいな過ぎる!

 近い将来日本版サーチエンジンを使ってメールの送受信とネット検索をやれると嬉しい!


 

☆カジノ

(2015.03.05)

 ちょっと前に大マスコミの新聞記事に目が留まった。その内容を短くまとめるとこうなる。『有力議員グループは今国会に「カジノ法案」を提出する。その法案通りにいけばとりあえず関東と関西、具体的に横浜市と大阪市の埋め立て土地で大型リゾート施設を建設し、その中にカジノを入れる。』

 東京に住んでいることもあって、僕の記憶には石原都知事(当時)のカジノ構想が強く残っている。何を隠そう僕はカジノ反対派である。ドストエフスキーが自分の経験に基づいて書いた小説「賭博者」を読んだことがあり、何人かの知り合いの人生を見ても賭博依存症の恐ろしさをわかっているからだ。しかしこちらでは倫理的な観点から意見を述べたくない。

 全国津々浦々を講演会や釣りで旅して大都市圏以外の地方財政の苦しさ、人口流出の悲しい現状をよく目の当りにする。当然ながら日本の政府は僕よりずっとこの事実を知っている。だから「地方再生省」まで設けているのだ。安易な収入源、訪れる人の数を増やす新しい魅力としてのカジノを、地方再生政策の一環として扱うべきだろう。

 世界で最も有名なカジノを中心として造られた大型アミューズメント施設はラスベガスではないかと思う。ネバダ州の大半は砂漠や山で覆われていて収入源も少なかった。ラスベガスなどのカジノプロジェクトは大当たりで、世界中から人を呼び込む効果を発揮している。医者をはじめ様々な学者たちはそこのホテルと会議場(コンベンションセンター)の割安さに目を付けて、たくさんの国際会議が開かれている。

 日本でも土地が安い過疎地で建設すればかなり割安くできるはず。莫大な経済効果も間違いない。問題はどこにするか!公募すれば手を挙げる自治体はたくさんありそう。カジノの建設なので、くじで決めるのが一番公平かもしれない。それとも東日本大震災からの復興を促す為に、東北にするのも一つの可能性だろう。それなら他の自治体も納得してプロジェクトを応援してあげるのではないか?!何れにしても人口も産業も集中している横浜市や大阪市などではおかしいと僕は思う。


 

☆バレンタイン

(2015.02.13)

 今年もバレンタインデーの季節がやってきた。先日、僕が大好きなドイツ製板チョコを売っている店で大変びっくりした。

 前から販売中のスイスやベルギー、フランス、ドイツの世界的にも評判の良いチョコの中で、見たことのない板チョコを発見した。しかも同じメーカーの何種類ものチョコが大々的に並んでいた。包装紙毎に色は異なっていて、それぞれにココアを生産している国の名前が大きな文字で書いてあった。

 「これってどこの国のチョコレートだろう?」と手に取って見たが、表に表示されていなかった。 裏を見るとロシアの文字で何かが記されていると気づいた。読んでいる途中でロシア語ではなくウクライナ語だとわかった。

 旧ソ連邦に数ヶ月滞在したことがあるが、チョコレートが大好きな僕には苦しい時期だった。チョコレートはとてもまずかったからである。父がたまたま治療に来ていた在ハンガリーロシア軍の将校に頼んで、モスクワにハンガリー製板チョコ20本を届けてくれた。

 ところがハンガリーやポーランド、ブルガリア製板チョコを日本の店で一度も見たことがない。ウクライナのチョコレートを売り出す理由はと考え始めたら、すぐポロシェンコ大統領のことが頭に浮かんだ。

 去年行われた臨時選挙でウクライナの大統領に選ばれたのは、チョコ レート王と言われてきたペトロ・ポロシェンコ氏である。 旧ソ連解体に伴う混乱の中、巧い具合に国営チョコレート工場を自分の私産にしてしまい、次第にウクライナ一の億万長者になった男である。ロシアとの戦いが続く中、先進国の援助を受けている。それもまた巧い具合に自分の工場の売り上げ向上に利用する。

 まあ、これはあくまでも僕の憶測に過ぎないので、もし間違っていたらごめんなさい! 調べたら楽天でも販売中だが、彼のチョコレートの値段はドイツやスイスの板チョコの1.7倍で、僕は絶対買わないつもり〜


 

☆サッカー

(2014.07.23)

本当にお久しぶりです。なかなか更新しなくてごめんなさい!

サッカーのワールドカップもついに終わってしまいました。ドイツが優勝して、個人的には日本が消えてからドイツを応援することにしたのでよかったと思いました。準決勝でブラジルに大勝したので、決勝はかなりの接戦でしたがドイツが勝って納得している方も多いでしょう。

 それはさておき、今回はサッカーについて書こうと思っています。そのきっかけは、ワールドカップが始まった直後の一本の電話であった。フランスの通信会社から、サッカーと数学というテーマで取材されました。それで僕もいろいろ考えたので、サッカーの面白さ・人気を数学的に解いてみようと思います。ラグビー、アメフト、野球、バスケ、バレーなど様々なチームで行われる球技がありますが、やはり世界的に最も人気が高いのはサッカーです。それはなぜか。

ワールドカップ決勝は、アルゼンチンが勝ってもおかしくありませんでした。べつにアルゼンチンの方が良かったわけではないですが、メッシなどが決定的なチャンスにシュートを外してしまいゴールを揺らすことがなかった。つまり僕が思うに、サッカーを面白くさせる、特に国際試合の場合に人々を熱狂させるのは、必ずしも強いチームが勝つわけではない点にあります。 例えば、バスケットの試合で点を入れる確率がAチーム55%、Bチーム45%とすると、Aチームの方が10%程度強いことになります。合わせて200点入ったとしましょう。平均的にAチーム110:Bチーム90で勝ちます。時には102:98や120:80にもなりますが、基本的に強いチームが毎回勝つでしょう。点数が多いバレーボールでも、たったのプラスマイナス5%の差が決定的で勝負の行方を決めます。ところがサッカーの場合、ドイツ対アルゼンチンの試合がもし最初から1点しか入らないと決まっているとし、得点確率をドイツ55%アルゼンチン45%にすると、アルゼンチンが勝つ確率が45%もあったのです。つまり、弱いチームが強いチームに勝つ確率がかなり高くなります。実際、日本対コートジボワールの試合でも、2点を入れられた魔の二分間がなければ十分勝つことが可能でした。だからといって、僕から見てもやはりコートジボワールの方が強かったと認めます。でももうちょっと運がよければ、日本は勝てたかせめて引き分けにできました。結局、実力に差があっても入る点数が少ないから、弱いチームでもだいぶ勝つ可能性が高くなる。これこそ、サッカーの人気につながるのです。

世界のマスコミ報道を読むと、『ブラジルが昔からやってきたサッカーが見られなかった、ブラジルの時代は終わりだ』と嘆かれています。何しろ僕が子供だった1960〜70年代は、ブラジルのサッカーは世界を圧倒するとともに人々を楽しませていました。英語のプレーには遊ぶという意味もありますが、本当に遊びのような楽しいサッカーでした。個人の技がすごくて、力のサッカーではなくもっと遊び心のあるサッカーが、今回ブラジルが勝った試合でも見られなかった。どちらかというとヨーロッパのサッカーのようになってしまいました。

日本にも関係ないわけではない。日本チームの結果が振るわなかった要因も同じところにあると僕は思います。サッカーの中心はお金の掛け方が半端ではないヨーロッパに移ってしまい、ブラジルの代表選手のほとんど、また日本代表の主力選手もヨーロッパのクラブチームでプレーして、ヨーロッパ式のスタイルが身についている。一年間のうち、自国の代表チームでプレーする時間は極めて少ない。ブラジルのスター選手だったペレはサントスというチームでずっとプレーしていました。ネイマールは同じサントス出身ですが、バルセロナに行ってしまいました。アルゼンチンのメッシも同じです。結局、自国を離れてプレーしていると、自国の選手と阿吽の呼吸が合わなくなる。逆に優勝したドイツの場合、スタメンの半分ほどが同じチーム、バイエルン・ミュンヘンでプレーしています。彼らこそ普段から毎日一緒に練習していて、お互いのことをよく知っていて良い連係プレーができるはずです。これからも日本のいい選手がどんどんヨーロッパに出て行ってしまうと、次回のワールドカップもあまり期待できないのではないかと悲観しています。
 

☆ソチオリンピック

(2014.03.07)

 新年が始まって既に二ヶ月も過ぎましたが、新年最初のメッセージなので明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 ソチオリンピックも無事に終わりましたが、開会式閉会式を含めて一秒たりともテレビで見なかったことを誇りに思います。なぜかというと、オリンピックはスポーツの国際祭典と言われていますが、僕ははっきり言って国粋祭典としかみなすことができません。ロシアはプーチン大統領が自国の素晴らしさ(?)を見せるためにやったのはもちろんのこと、各国の報道を見ても非常に国粋色が強い。何しろほとんどの新聞の大見出し小見出しはもちろんのこと、内容もほとんど自国の選手の活躍にしか触れられていません。テレビは見ていないけれども、ラジオのニュースは一日何度か聞いていました。一例として挙げたいのは、僕が同じ日に五回聞いたNHKラジオのニュースで毎回、小野塚彩那選手がスキーハーフパイプで銅メダルを取ったことが全く同じ内容で繰り返されていました。ところが、金メダルと銀メダルの選手に関しては一度たりとも報道されませんでした。当然中継で見ている人は知っているでしょうが、ニュースの場面ではそれはどうでもよくて、いかに日本のメダルが一つ増えたことだけが重要かを物語っています。

 そのメダル数ですが、アルベールビル大会を超えて自国開催の長野大会を除いて冬季五輪では過去最高の8つで、いかにも日本人選手の活躍は素晴らしかったと強調されていました。これは間違いなく各国同様、政治家たちにとって国民へ発する内閣支持率を高めそうなメッセージとなっています。数字は数字でその通りですが、アルベールビル大会の時は57競技に対して7つのメダル、ソチでは競技数が98にも増えているので、そう単純にメダル数が増えたとは言えないのではないでしょうか。同じ割合でメダルを取ったとすると、7×98÷57≒12.03。つまり12個ならアルベールビル大会と同じ活躍ぶり、12個を超えていたらアルベールビル大会以上の活躍ぶりと言えるわけです。今大会から正式な種目になった競技で獲得したメダルもあります。

 いずれにせよ、オリンピックからますます“参加することに意義がある”という本来の精神が消えつつあり、残念に思われます。とはいえ、ラジオでいいニュースも聞きました。ロシアで大会を開催するために、18,000人ものボランティアの若者が参加したそうです。現地での宿泊は組織委員会が用意して旅費は自己負担で、たくさんの応募者から選ばれた若者達が選手団の世話をしたり通訳をしたりして、多くの外国人選手と接して素晴らしい国際体験をしたでしょう。2020年の東京オリンピックの際には是非ともこれを参考にしてもらい、日本の若者にも国粋体験ではなく本物の国際体験になるように、日本人と外国人の心に響くふれあいが増えることを願います。
 

☆TV出演情報

(2013.9.26)

10月〜12月のNHK Eテレの絵本を作る番組に出演しています。絵が下手で、しかも中学校以降は筆や色鉛筆を手に取ったこともない僕で、番組はどうなるのか凄く心配した。しかし荒井良二先生の自由な態度とおおらかな指導の下、非常に愉しい講座になった。絵を描くことや絵本を作る面白さもわかった。詳細はぜひブラウン管でご覧下さい!

「趣味Do楽 荒井良二の絵本じゃあにい」

<放送日時>
2013年10月1日〜11月26日(全9回)
NHK Eテレ 毎週火曜日21:30-21:55

<再放送>
NHK総合 毎週水曜日10:15-10:40
NHK総合 翌週火曜日11:30-11:55
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